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セキュリティエンジニアは年収が高い?平均年収や1,000万円に到達する方法を解説!

IoTやDXなど情報化社会が進む中で、セキュリティエンジニアの需要が高まっています。需要の高まりに伴い、「セキュリティエンジニアは年収が高い」というイメージが広がっていることも事実です。

では、セキュリティエンジニアの実際の平均年収はどれくらいでしょうか?そして、1,000万円以上の年収を目指すことは可能なのでしょうか?

この記事では、セキュリティエンジニアの収入実態や、高い年収を目指すためのポイントについて詳しく解説します。魅力的なキャリアを築きたいと考えている方や、セキュリティ分野に興味がある方は、ぜひご覧ください!

目次

セキュリティエンジニアの年収を解説

セキュリティエンジニアにおける、年収の水準を確認していきましょう。

セキュリティエンジニアの仕事内容は?

セキュリティエンジニアは、情報システムのセキュリティを確保するための幅広い業務に携わります。

主な仕事内容としては、ネットワークやシステムの脆弱性評価、データを保護するための暗号化や認証技術の実装、またサイバー攻撃を未然に防ぐための監視や対策です。

万一のセキュリティ侵害発生時には迅速に対応し、原因の特定と被害の最小化を図ることも重要な役割です。組織全体のセキュリティ意識の向上を目的とした教育やトレーニングを提供することもあります。

円滑な対応を実現するためにも、セキュリティエンジニアには技術力だけでなく分析力やコミュニケーション能力も求められます。

セキュリティエンジニアの平均年収はどれくらい?

セキュリティエンジニアの平均年収は、一般的に他のIT職種と比較してやや高めです。日本国内では、年収500万円から800万円程度が平均的な範囲とされています。

ただし、経験やスキルに応じてさらなる高収入が期待できる場合もあります。特に、大規模企業や専門性の高い分野で活躍するセキュリティエンジニアは、年収1,000万円以上も期待可能です。

海外市場に目を向けると、米国や欧州などではより高報酬が期待できる傾向があります。資格取得や専門知識の深堀りなどを通じてスキルを向上させることで、収入アップの可能性が広がります。

IT業界全体の給与水準と比較

IT業界全体の給与水準と比較すると、セキュリティエンジニアの年収は平均よりも高い水準にあります。

IT業界の一般的な職種、たとえばシステムエンジニアやプログラマーの年収は400万円から600万円程度がボリュームゾーンとされています。

一方で、セキュリティエンジニアはその専門性と需要の高さから、これを上回る水準となることがほとんどです。

また、DX(デジタルトランスフォーメーション)やクラウド技術の進展に伴い、セキュリティ分野への関心はますます高まっており、その結果、他の職種との差がさらに広がる傾向にあります。

今後もセキュリティエンジニアの相対的な高収入は続くと予測されます。

なぜセキュリティエンジニアの平均年収は高い?

セキュリティエンジニアの平均年収が高い理由を確認しましょう。

サイバー攻撃の増加による需要増加

近年、企業や政府機関を狙ったサイバー攻撃の件数が増加しており、攻撃の手法もますます高度化しています。

特にランサムウェア攻撃や情報漏洩事件などは、重大な損害を引き起こす可能性があるため、多くの組織が先進的なセキュリティ対策に投資する必要性を感じています。

その結果、セキュリティエンジニアへの需要が急増し、結果的に企業が優秀な人材を確保するために高い年収を提示するという状況が生まれています。需要の増加が、セキュリティエンジニアの高い平均年収の一因となっているのです。

人材不足による供給の低下

セキュリティエンジニアの需要が拡大している一方で、セキュリティ分野の人材が圧倒的に不足していることも平均年収が高い要因です。

サイバーセキュリティの分野は専門知識を必要とし、最新の技術や攻撃手法に常に精通していることが求められます。そのため、新たに人材を育成するにも時間とコストがかかり、適切なスキルを持つエンジニアがまだ十分に供給されていないのが現状です。

セキュリティ人材の不足は供給と需要のバランスを崩し、結果的に高い報酬を生む要因となっています。そのため、セキュリティエンジニアという職種は引き続き高収入が期待される分野といえるでしょう。

セキュリティエンジニアが年収1,000万円に到達するためのポイント

セキュリティエンジニアは平均年収が高いとはいえ、年収1,000万円を実現するには高度なスキルが求められます。セキュリティエンジニアとして年収1,000万円を達成する方法についても解説します。

専門知識や技術を高める

セキュリティエンジニアが高収入を得るためには、基盤となる専門知識と技術力を磨くことが不可欠です。ネットワークセキュリティ・マルウェア分析・暗号化技術など、さまざまな分野について深く学ぶ必要があります。

特にエンジニア不足が叫ばれるクラウドセキュリティやゼロトラストセキュリティの分野に強みを持つと、市場価値が上がります。また、プログラミングスキル(Python・C・Javaなど)やセキュリティツール(Wireshark・Kali Linuxなど)の運用スキルも重要です。

これらのスキルセットを常に深めることで、企業から求められる存在になります。

人気資格を取得する

資格取得は知識と技術力を客観的に証明できる手段として非常に有効です。特にセキュリティ分野で評価の高い「CISSP(Certified Information Systems Security Professional)」や「CEH(Certified Ethical Hacker)」、さらには「OSCP(Offensive Security Certified Professional)」などを取得することで、専門職としての信頼度が高まります。

また、クラウドセキュリティに特化した「AWS Certified Security – Specialty」や「Google Professional Cloud Security Engineer」なども、高収入の道を切り開く武器になります。これらの資格は試験対策を通じて学習を深める良い機会ともなります。

実務経験を重ねる

セキュリティエンジニアとしての評価には、実務経験も欠かせません。理論知識が豊富でも、実際の企業環境や攻撃対策での実績がなければ説得力に欠けることもあります。

インシデント対応や脆弱性診断の実務経験を重ねることで、現場でのスキルを磨くことが可能です。また、大規模なシステムやクラウド環境での経験は、特に市場価値が高くなる傾向にあります。

さらに、他部署との連携やプロジェクトリーダーとしての経験があると、年収の上昇にもつながります。

最新のセキュリティトレンドをつかむ

セキュリティ業界では技術進化が非常に早いのが特徴です。ゼロデイ攻撃・AIによるセキュリティ対策・自動化されたペネトレーションテストなど、日々進化する技術を取り入れる努力が必要です。

最新のニュースやホワイトペーパーをチェックすることで、業界のトレンドを先取りすることが可能になります。また、セミナーやオンライン学習プラットフォームを利用して新しい技術を積極的に学び、スキルのアップデートを心がけると、他のエンジニアとの差別化が図れます。

成果主義の外資系企業を視野に入れる

外資系企業は成果主義の傾向が強く、実績を残すことで年収が大幅に上がる可能性があります。特に、世界規模でセキュリティ事案に対応する企業では、高度なスキルと専門性が求められる代わりに、その分高い報酬が期待できます。

また、グローバルなネットワークを活かして海外でも活躍できる機会が与えられるのは、自己成長に繋がる大きな魅力です。語学力の向上も並行して行い、自分の市場価値を上げることを意識しましょう。

副業で収入口を増やす

セキュリティエンジニアとしてのスキルを活かして副業を行うことで、収入を増やす方法もあります。

たとえば、個人向けのセキュリティコンサルティング・フリーランスとしての脆弱性診断?セミナー講師や執筆など多様な活動が考えられます。

また、プラットフォームを通じてリモートでの仕事を請け負うことも可能で、時間を有効に活用できます。副業を通じて知識や経験をさらに蓄積することで、本業にもプラスの影響を与えられるでしょう。

セキュリティエンジニアの年収アップにつながる資格

セキュリティエンジニアとしてキャリアを築くうえで資格取得は、スキル向上だけでなく年収アップにも直結する重要な要素です。

セキュリティエンジニアとして評価につながる資格を確認しましょう。

CISSP(Certified Information Systems Security Professional / 公認情報システムセキュリティプロフェッショナル)

CISSPは国際的に認知された上級レベルのセキュリティ資格であり、セキュリティエンジニアのキャリアを大きく後押しするものとして知られています。

CISSPは、セキュリティ分野における幅広い知識と実践的スキルを証明するもので、取得には5年以上の実務経験が必要です。

また、資格を維持するための継続的なプロフェッショナル教育も求められます。そのため、CISSPを取得していることは深い専門知識と継続的な学習意欲を示す証となり、高収入を目指すエンジニアにとって大きなアドバンテージとなります。

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CISSPとは|ISC2 Japan CISSP/CCSP/SSCP/CSSLP認定資格の試験運営、認定保持者へのサービスを提供するISC2日本事務局のウェブサイト。

CISA(Certified Information Systems Auditor / 公認情報システム監査人)

CISAは、情報システム監査のプロフェッショナルとしてのスキルを証明する資格であり、特に監査やリスク管理の分野でのキャリアアップに役立つものです。

CISAは、情報システム分野での3年以上の実務経験が推奨され、監査・コントロール・セキュリティに関連する深い理解が求められます。

CISAを取得することで、セキュリティの運用だけでなく、経営視点でリスクや監査業務に対応できる能力を証明できるため、年収アップや転職市場での競争力向上において非常に大きなメリットとなります。

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ISACA東京支部/公認情報システム監査人 (CISA: Certified Information Systems Auditor) ISACA東京支部は、情報システム監査、情報セキュリティ監査、ITガバナンス、リスク管理等、情報通信技術専門家の国際的団体です。

GIAC(Global Information Assurance Certification)

GIACは、SANS Instituteが提供する資格群で、実務的なスキルに重点を置いている点が特徴です。

GIACは多岐にわたる分野をカバーしており、ネットワークセキュリティ・フォレンジック・インシデントハンドリングなど、専門領域に特化した資格が豊富に用意されています。

GIAC保有者は、特定の分野で深い知識とスキルを持つことが証明されるため、専門性を求めるポジションにおいて非常に高い評価を得られます。資格の難易度は高めですが、その分市場価値が高く、キャリアアップに最適です。

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GIAC認定概要 GIAC概要|SANS JAPAN

情報処理安全確保支援士

日本国内で特に注目されているセキュリティ資格が、情報処理安全確保支援士です。情報処理安全確保支援士は、情報セキュリティ分野における国家資格であり、実務者レベルの高いスキルと知識が求められます。

また、資格保持者には継続的な学習や登録制度が義務付けられており、技術力向上への意欲が問われます。

情報処理安全確保支援士は日本国内での知名度が高く、公的機関や大手企業での採用の際に大きな強みとなるため、セキュリティエンジニアとして年収アップやキャリアアップを目指す方にとって非常に価値があります。

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情報処理安全確保支援士(登録セキスペ) | デジタル人材の育成 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構 情報処理推進機構(IPA)の「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)」に関する情報です。

セキュリティエンジニアが高年収を狙える業界や職種

セキュリティエンジニアは、サイバー攻撃の増加やデジタルトランスフォーメーションの進展により需要が高まっています。セキュリティエンジニアは専門性が高いため、業界や職種によっては圧倒的な高年収が期待できます。

セキュリティエンジニアが特に高年収を狙える業界や職種について、確認していきましょう。

セキュリティコンサルタント

セキュリティコンサルタントは、多くの企業が抱える情報セキュリティの課題に対して専門的なアドバイスや解決策を提供する立場です。

特に、大手企業や官公庁、金融機関などは高いセキュリティ対策を求めており、高度な知識や経験を持ったコンサルタントを必要とします。

セキュリティコンサルタントはクライアントの期待に応えるために責任が重い反面、報酬も非常に高い場合が多いです。さらに、国際規模やグローバル企業と契約する場合には、年収1,000万円を超えるケースも珍しくありません。

セキュリティベンダー

セキュリティベンダーは、企業や組織にセキュリティソリューションを提供するプロバイダーとして活躍します。製品の開発・導入支援・運用管理サポートなど多岐にわたる業務を担うため、技術力とビジネススキルが求められます。

特に、自社製品が業界内で評価の高い企業に所属するエンジニアは高収入が目指せます。また、ベンダー側で働くことで最新技術に触れると同時に、顧客とのエコシステム構築に貢献できる点も魅力です。

業務範囲が多岐に渡り専門知識も問われるため、年収の上限は他の業界に比べても高い傾向があります。

SIer

SIer(システムインテグレーター)は、企業向けにシステム設計・構築・運用を行う専門家です。特にセキュリティ要件が重視されるプロジェクトでは、セキュリティエンジニアの関与が不可欠です。

SIerのセキュリティエンジニアは、幅広い業界のプロジェクトに参画する機会があり、経験値を積める環境が整っています。

また、大手SIerでは社員に対する待遇や福利厚生も手厚いため、高収入と安定した職場環境を得られる可能性が高いです。

メーカー

製造業やテクノロジー分野のメーカーにおいても、セキュリティエンジニアの重要性は増しています。特にIoTや組み込みシステムを扱うメーカーでは、ハードウェアやソフトウェアが外部からの攻撃に耐えられる設計が必要です。

こうした環境で働くセキュリティエンジニアには、セキュリティの知識に加え、技術設計に関する深い理解が求められます。大手メーカーでは業績に応じた報酬や成果報酬も多いため、経験や実績次第で高年収を狙えます。

金融機関

金融機関は、セキュリティへの投資を惜しまない業界の一つです。顧客の資産や重要な情報を守るため、最高水準のセキュリティ対策が必須となります。

そのため、エンジニアにはネットワーク・暗号化技術・法規制への理解など幅広いスキルが求められますが、その分報酬も高く設定されていることが多いです。

特に、銀行や保険会社などの大手金融機関では、セキュリティ関連のプロジェクトリーダーを務めることで年収1,500万円以上の実現も可能です。

セキュリティエンジニアは高年収を狙える仕事!

セキュリティエンジニアは、現代社会における重要なポジションとして、企業や組織の情報を守る責任を担っています。

専門性の高さや需要の増加により、他の職種に比べて年収が高い傾向にあります。この職業に就くためには、高度な技術力や最新の知識を絶えず学び続ける姿勢が求められますが、取得したスキルや経験がそのまま収入に直結する点は大きな魅力です。

また、自分の手でサイバー攻撃を防ぐ達成感や、多くの人々に安心を提供できる意義深さも、この職種が選ばれる理由の一つです。

今後もITの発展に伴い、セキュリティ分野の需要はさらに高まることが予想されるため、将来性を重視する方にとっても有望なキャリア選択となります。

高収入を目指し、かつ社会的に影響力のある仕事に挑戦したい方には理想的な職業です。

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この記事を書いた人

情報処理安全確保支援士:登録番号008620
経理歴4年、社内SE歴5年
25歳未経験にて情報処理安全確保支援士を取得後、経理から情シスへ転職。
資格取得のサポートをするべく、資格総合メディアや通信講座を運営。

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